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安らかに
- 宮崎 純一
- 2019年2月7日
- 読了時間: 1分

100歳の誕生日の翌日、じいちゃんが息を引き取った。
週末に孫が届ける予定だったバースデーケーキは祭壇に手向けられ、ばぁちゃんは杖をつきながら全員の席を周り、よく話しよく笑う。
歌え 踊れ 今日は葬式
歌え 踊れ 夜を賭けて
朝が来て皆が寝たら 俺はこっそり行くのさ
(ハンバートハンバート「大宴会」より)
ありがとう、じいちゃん。
おじさんになった初孫はこの日、あなたに手を引いてもらった頃のことばかり考えていました。そしてまだあなたの半分も生きていないことに気がつきました。誰かの手を引き、荷を背負えることに人の幸せがあるのかもしれませんね。
人生と戦って勝つ。喜びを求めて。
平成の終わりにあなたの元に集まった者の一人として。
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