© copyright by photographer Junichi Miyazaki

料理と自然 写真撮影 フードフォトグラファー宮崎純一

カメラマンという呼び名

June 22, 2016

 

撮影を生業とする人のことを日本では「カメラマン」と呼んだり「フォトグラファー」や「写真家」と呼んだりします。同業の者の名乗り方としてもこの3つを微妙に使い分ける方がいらっしゃるので案外気を使います。

「撮る人」「写真屋」などと名刺に擦っておられる方も。

余計ややこしくなることもあったりして。

またムービーのご年配連の中にはあえて「キャメラマン」と名乗る派もいらして、そこにはまた別の伝統や品格を感じることもあります。

 

自分としてはどのように呼ばれても構わないのですが、比較的雑多なニュアンスのこもった、俗っぽく日本的な呼び名であるがゆえ、同業の中には避けたがる方もいる「カメラマン」という呼び名。これが嫌いじゃないです。

 

その理由は「道具と私」ということを端的に表しているから。

 

話は20数年前の学生時代に遡ります。

私はオートバイが好きでした。

落ちこぼれ意識が強くて気の晴れない時代でしたが、バイクに乗れば心は軽くなりました。

旅をしている時は余計にそうでしたし、普段は立ち寄らない場所へ行き、普段なら話さない人とも話ができました。

 

学生時代のバイクツーリングの集大成としてメキシコのバハカリフォルニアを走りました。

アドベンチャーレースの舞台としても有名なサボテンの荒野の道。

バイクの調子が悪くて、途中何度も修理のためにストップを余儀なくされた苦い思い出のはずなのに、交わした会話は覚えています。

 

「どこから来た?」

 

日本です

 

「一人でか?」

 

そうです

 

「どこまで行く?」

 

中南米を行けるところまで行きたい

 

「このMOTOでか?」

 

そうです

 

「ムーチョス!」

 

多分、この時のムーチョスは「大変だな!やるな!すげーな!無謀やね!バカだろ!勇敢だな!」みたいな興奮のニュンアスだったんだと思います。

知らない国のおっさんの反応が予想外でなんだか嬉しかった。

 

ひょっとしてこの「オートバイと私」ということがいいのか?

仮面ライダーV3の次、仮面ライダー4人目が「ライダーマン」というそのまんまネームだったけど(しかも顔半分見えてたし)、バイクで旅する自分というのはまさにライダーマン。

しかし、レーサーならともかくライダーマンじゃ飯が食えないよなぁ。。

 

大幅に端折りますが、なのでカメラマンになりました。

「道具と私」という状態が自分をどこか遠いところに連れて行ってくれるという閃きは、あながち間違いではなかったと思っています。

 

写真の絵は友人でイラストレーターの上坂じゅりこさんが4年前の展示会で描いてくださったもの。ユニークな視点と筆致が好きです。

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